WordPressはAWS Lightsailが安くておすすめ!LightsailとXserverの比較

WordPressはAWS Lightsailが安くておすすめ!LightsailとXserverの比較

WordPressでブログを運営するとき、WordPressのサーバーはどこで借りていますか?

このブログはAmazon Web Serviceが提供するAmazon Lightsailというサービス上のWordPressを利用して運営しています。

この記事では、WordPressでよく利用されている Xserver と、Amazon Lightsailとの比較を行っていきます。

Lightsailはこんな人におすすめ
  • サーバー代を安くしたい人、約381円/月
  • LinuxやWebサーバーに詳しい人、勉強したい人
Xserverはこんな人におすすめ
  • サーバーの管理に時間をかけたくない人
  • LinuxやWebサーバーに詳しくない人
  • 有名なサービスを使いたい人

このブログはXserverからLightsailに移行しましたが、移行の決め手はずばりサーバー代金です。エックスサーバーに比べて 1ヶ月あたり約610円、年間で約7300円安いです!

比較のまとめ

早速ですが、Amazon LightsailとXserverの比較のまとめ表です。

特に差があるのは金額面と設定の難易度ですね。

項目LightsailXserver
金額面◎ 安い($3.5≒381円/月)△ Lightsailより高い(最安で990円/月)
通信速度◎ PageSpeeds Insightで90点以上は可能◎ PageSpeeds Insightで90点以上は可能
難しさ△ Linuxやサーバー管理の経験者向け◎ 簡単
情報の取得○ AWS公式のドキュメントが充実◎ 利用者が多いため検索すれば大体疑問は解決する

Amazon LightsailとXserverの概要

そもそもAmazon Lightsailってなに?という方もいらっしゃると思います。

LightsailとXserver(エックスサーバー)について簡単に概要を説明します。

Amazon Lightsail

Amazon Lightsailは、AWS上で提供されている仮想プライベートサーバーです。

WordPressやRedmineなどがパッケージとして提供されており、数クリックで目的のサービスサーバーを立ち上げることが可能です。

WordPressを利用する上では月額$3.5から利用可能ですが、セキュリティ設定等(HTTPS化等)を自分で行う必要があります。

詳細は下で述べますが、セキュリティ設定などはLinuxを知らないと少しハードルが高いかもしれません。

ちなみに

AWSを知っている方だと、AWSの仮想サーバーと言えばEC2を思い浮かべると思います。

EC2とLightsailの違いは、EC2はコンピューティング機能であるが、LightsailはWebサーバーとして必要な機能がパッケージとして提供されていることです。

EC2はあくまでコンピューティング機能を提供しており、ストレージ・ロードバランサー・データベースなどはそれぞれのサービスを利用する必要があります。

一方で、Lightsailはこれらの機能が一つになっているため、簡単かつ低コストにサーバーを立ち上げることが可能です。

Xserver(エックスサーバー)

Xserverは、エックスサーバー株式会社が運営しているレンタルサーバーを提供するWebサービスです。

ドメイン取得+サーバーの立ち上げまでが非常に簡単なことと安定的な通信速度から国内で最も人気なレンタルサーバーサービスです。

特にキャンペーンは非常にお得で、ドメイン永久無料などのキャンペーンを頻繁に行っています。

基本的なセキュリティ設定がデフォルトで対応済み、バックアップ機能、24時間365日のサポートもあることから、Web初心者には優しいレンタルサーバーサービスです。

金額面の比較

それでは、金額面でLightsailとエックスサーバーの比較を行ってみます。

結論としては、Amazon Lightsailが最安で$3.5/月(約381円/月)、Xserverが最安で990円/月です

Amazon Lightsail

Lightsailでかかる費用は主にサーバー代とバックアップ代(必要な方だけ)になります。

まず、サーバー代と金額の関係は下記になります。(料金:https://aws.amazon.com/jp/lightsail/pricing/

基本的に$3.5/月のプランで十分な性能なので、月あたり$3.5≒381円($1=109円で計算)のサーバー代となります。

参考:https://aws.amazon.com/jp/lightsail/pricing/

次に、AWSでWordPressのバックアップを取りたい方は、スナップショットと呼ばれる機能を使うことができます。

(Amazon Lightsailでのスナップショット:https://lightsail.aws.amazon.com/ls/docs/ja_jp/articles/understanding-instance-snapshots-in-amazon-lightsail

スナップショットは最大で7つまで保存でき、1つあたり月$0.05となります(つまり最大で$0.35/月)。

スナップショットとは

スナップショットとは、リソースの復元に必要なすべてのデータ(スナップショットが作成された時点のデータ)のことです。

スナップショットは、リソースの復元や新しいリソース(異なるマシンスペック)の作成に利用可能です。

Xserver(エックスサーバー)

Xserver ではバックアップ代はサーバー代に含まれているので、費用はサーバー代のみになります。

参考:https://www.xserver.ne.jp/price/

基本的にX10プランで十分と言われています。

契約期間が長いほど月当たりの金額が安いので、36ヶ月契約をしたとすると最安で990円/月ということになりますね。

バックアップ代が含まれていることを考えても、Lightsailよりは高いですね。

速度面の比較

速度面の比較ですが、サービスの違いによる速度差は感じません

Webサービスの違いよりも、WordPressの設定に依存する気がします。

このブログはLightsailで運営していますが、GoogleのPageSpeed Insightでも90点台を出すことができています。

WordPressでの設定次第かなと思うので、速度面はあまり気にしなくても良いと思います。

設定面の比較

設定の煩雑さは、圧倒的にエックスサーバーが簡単です。圧倒的です。

エックスサーバーでは基本的なセキュリティ対策がデフォルトで行われています。

一部自分でやるべき項目もありますが、公式ドキュメントに設定するべき項目がまとめられています。

一方でLightsailは、SSLを設定することから始めなければなりません。(SSLってなに?という方には向いていません)

Lightsailはある程度Webの知識がある方向けと言えます。

Lightsailの初期設定については下記の記事を書いたので、参考にしてみてください。

その他

Amazon Lightsailの実費紹介

このブログはLightsailで運営しているので、直近3ヶ月の実費を紹介します。

月により変動(スナップショットの取り方に依存)ありますが、$4.13 – $4.17となっています。

$3.5より高いのは、税金がかかっているからですね。

ドメインの取得料金について

通常ドメインの取得・維持にはお金がかかります。

Lightsailでもエックスサーバーでもドメインにお金がかかるのは変わりません。

ただし、エックスサーバーでは頻繁にドメイン永久無料キャンペーンをやっており、この期間に条件を満たすことで無料でドメインを取得することができます。

一方で、AWSでもAmazon Route 53と呼ばれるサービスでドメインを取得可能ですが、キャンペーンは知る限りやっておらず、.comのドメインだと年間$12の金額が必要となってしまいます。

ドメインの取得料金という観点で見たときには、キャンペーンを利用できるエックスサーバーが良いかもしれませんね。

エックスサーバーで取得したドメインをLightsailで利用する

実は、エックスサーバーの無料キャンペーンで取得したドメインをLightsailで利用することが可能です。

ドメインはドメイン、サーバーはサーバーなので当たり前のことなのですが、意外と知らない方がいらっしゃるようです。

DNSレコードの設定を適切に行えば問題ないので、興味のある方はぜひ下記記事を参考にしてください。

実は、このブログのtakake-blog.comというドメインはエックスサーバーで取得しており、今もエックスサーバーで管理しています。

Lightsailの最大のデメリット

私が感じるLightsail最大のデメリットは、PHPのバージョンを上げるためにインスタンスを作り直す必要があることです(2021年9月時点)。

LightsailではBitnamiと呼ばれるライブラリを利用してWordPressが構築されています。

BitnamiのPHPはBitnami用にカスタマイズされており、PHPのみのアップグレードに対応していません(WordPressのアップグレードは管理画面から可能です)。

そのため、PHPを更新するためには最新版で動いている新サーバーを立ち上げて、旧サーバーから新サーバーにデータを移行する必要があります。

データ移行には「All-in-One WP Migration」プライグインなどを利用します。

一方で、エックスサーバーで動くWordPressでは、PHPのバージョンをアップグレードするのはエックスサーバーの管理画面からクリックで可能です。

PHPのアップグレードという意味では、圧倒的にLightsailがめんどくさいです

まとめ

この記事では、Amazon Lightsailとエックスサーバーの比較を行いました。

結論としては運営者にあったサーバー選びが重要です。

結論

  • 金額重視ならAmazon Lightsail。年間7000円近くお得
  • サーバーの設定や管理は簡単な方が良い人はエックスサーバー

余談ですが、AWSではなくてGCPでもWordPressを簡単に立ち上げることが可能です。

クラウド全盛時代ですね。