ステップごとに解説!どう書けばいい?不動産収入の確定申告

ステップごとに解説!どう書けばいい?不動産収入の確定申告 決算書・収支内訳書

確定申告の時期になると、いつも記入項目がわからなくなってしまいます。

本記事では、不動産収入があるときに必要な申告のうち、決算書・収支内訳書(+所得税)の申告の書き方を備忘録のため記します。

なお、今持っている不動産を申告したことがあり、作成データをファイルで持っている前提で順を追って紹介していきます。

ポイント

申告内容を他の申告反映させるために、必ず収支内訳書から作成しましょう

確定申告を始めよう

まずは国税庁の確定申告のページにアクセスします。

画面中央の「確定申告等の作成はこちら」をクリックします。

国税庁確定申告のページ

申請書等を作成する

申告書を作成する方法を選択します。

過年度の.dataファイルがあるので、「保存データを利用して作成」ができます。

確定申告を作成する

保存データ利用方法の選択

過年度のデータを使って作成するか、その年度の作成途中のデータを使って作成するかを選びます。

今回は過去のデータを使って今年分を新しく作成するので、「新規作成」を選択します。

確定申告の保存データ利用方法

税務署への提出方法の選択

確定申告の提出方法を選びます。

どの方法でも大丈夫ですが、マイナンバーカード方式が簡単です。

それぞれ適切なタイミングでマイナンバーカードとの連携を指示されます。

確定申告の税務署への提出方法

なお、マイナンバーカードを使った方法では、マイナポータルとの連携状況を確認されます。

もし連携していない場合は、連携すると以後の申請が楽になります。

作成する申告書の選択

申告書の種類は、「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択します。

本来必要な申告書は、「所得税」と「決算書・収支内訳書」です。

下画像の「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択することでまとめて作成することが可能です。

確定申告で作成する申告書の選択

決算書・収支内訳書

まず、「決算書・収支内訳書」の作成を進めます。

過年度のファイルは「ファイル選択」よりすべての項目を読み込みます。

過年度の確定申告データの読み込み

収支内訳書の種類選択

不動産取得用の「編集」を選択します。

収支内訳書の種類選択

収支内訳書が表示されるので、この中の項目を編集していきます。

不動産所得がある場合の収支内訳書

賃貸料

賃貸料をクリックすると過去に登録した物件が出てくるので、「修正」を選択します。

既に記載されている項目は、変更がある場合のみ記入を変更します。

何も変更がなければ、賃貸料に最新の月額賃料を入力します。

確定申告の賃貸料の記入

減価償却費

続いては減価償却費を記入します。

資産は大きく土地と建物に分かれますが、建物は時間が経つと価値が減っていく資産なので、この項目では建物に関する記入をします。

また、建物も2つに分かれており、躯体(外壁など・47年償却)と設備(建物の内側の部分・15年償却)に分かれます。

確定申告の減価償却費の記入

どちらも、修正ボタンから償却期間を選択するのみです。

1年間保有し続けたのであれば12月になります。

不動産の償却期間の選択

この期間を選ぶことで赤枠内に自動計算された値が記入されます。

減価償却費の記入完了

借入金利子

続いて、不動産購入のために金融機関等とローンを組んでいる場合は、そこで建物に対して支払った利息を経費計上することができます。

ここでは金融機関のローンを組んでいる前提で進めます。

金融機関にも寄りますが、「返済実績表」や「返済履歴照会」から利息の合計金額を確認し、入力します。

金融機関分の借入金利子を入力する項目

また、土地に対して支払った利息は経費計上できないため、合計に対して土地割合をかけた値を計算して入力します。

土地等の借入金利子の金額記入項目

租税公課

資産に対して、税金を払った場合は合計金額を入力します。

固定資産税・都市計画税・不動産取得税などが対象になります。

租税公課の記入項目

管理費

不動産がマンションの場合、管理費が発生することが多く、経費になります。

こちらは、経費の空欄の箇所に「管理費等」と記入し、管理費の合計金額を入力します。

管理費の記入項目

雑費

上記以外で経費として計上するものがあれば、その合計額を記入します。

所有している物件を見に行くための交通費や勉強代など、不動産経営に必要なものを計上します。

雑費の記入項目

まとめ

不動産収入がある場合の決算書・収支内訳書の書き方は以上です。

先に決算書・収支内訳書を記入しておくと、所得税などの他の申告書に内容を反映させることができるのでお勧めです。