テクニカル分析の指標 ピボット値(Pivot Point)

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テクニカル分析の指標」というページで、MACD, BB, RSIについて簡単にまとめました。

今回は、翌日の株価の変動幅を予測するピボット分析についてまとめてみようと思います。ピボット分析は、今日の株価から翌日の株価の動きを予測する方法であり、一般的に短期投資で利用されるテクニカル分析です。

また、YouTuberの高橋ダンさんは、ピボット分析は指値注文の値段決定に利用できるとも主張されています。

ピボット分析の各基準値の計算方法

ピボット分析ではまずピボット値(PP:Pivot Point)を計算し、それに基づいて他の基準値を計算します。

各値の計算方法を下表にまとめてあります。

Highは前日の高値、Lowは前日の安値、Closeは前日の終値です。

種類計算式
ピボット値 (PP: Pivot Point)(High+Low+Close) / 3
第一次上値抵抗線(2 × PP) – Low
第二次上値抵抗線PP + (High – Low)
第三次上値抵抗線High + 2 ×(High – Low)
第一次下値支持線(2 × PP) – High
第二次下値支持線PP – (High – Low)
第三次下値支持線 Low – 2 × (High – PP)

抵抗線はレジスタンスライン、支持線はサポートラインと呼ばれたりします。

各値の考え方についてまとめていきます。

抵抗線、支持線の解釈

自分は、株価の上昇に関しては抵抗線毎に壁があり、下降に関しては支持線毎に壁があるという意味だと解釈しています。

何かしらの株価が動く理由がないと、各線は超えていかないだろうという考え方です。

また、各線を超えた(壁を超える)ときは、株価が動く何かしらの理由があり、今後一気に株価が上昇/下降するかもしれないという解釈もできるかもしれません。

正直、各値の計算方法の根拠が気になりますが、今はこういうものだとして理解しておこうと思っています。

ピボット分析の方法

色々な使い方があるようです。

逆張り的には、支持線に株価が接近したら買って、抵抗線に株価が接近したら売ります。

これは、ここまで上昇(or 下降)したからこれ以上は上昇( or 下降)しないだろうという考え方から、各線に接近したら逆の動きをするという予測があるからだと思います。

また、YouTuberの高橋ダンさんは、指値注文の値段決定に利用できる指標であると述べています。

ここまで下がったら買いたいというときには、支持線の少し上に指値注文を行います。

少し上に指値注文を行うのは、他の投資家よりも注文を通しやすくするためです。

逆に、ここで売りたいというときには抵抗線の少し下で指値注文を行います。

まとめ

ピボット分析についてまとめてみました。

前日の高値、安値、終値からピボット値を計算し、それをもとに今日の抵抗線と指示線の値を計算します。

各値はその日の株価の変動幅の予測に利用できるものであり、各値の付近に壁があるという考え方が可能です。

各値が前日の株価から計算されるので当たり前ですが、ピボット分析は非常に短期的な分析方法であるという印象です。

抵抗線に接近したら売買するという考え方はデイトレをする方向けなのかなと思いました。

高橋ダンさんのように、売るタイミングに利用するのであれば必ずしも短期取引ではないので、こっちの考え方のほうが自分には合っているのかもしれません。